まずは結論。
最も性能が優れた手挽きミルは、COMANDANTE(コマンダンテ)です。
いきなり炎上しかねない内容かもしれませんが、
圧倒的な人気と実績があることからも簡単には否定できない事実です。
あえて否定派の人に寄り添った意見を言うとすれば、
『コマンダンテはハンドミルとしては超高額だからコスパは悪い』って感じですかね。
でもそれって本当ですか?
昨今なんでもかんでもコスパ,コスパと言うこのご時世ですが、
コスパって、とくに安さを主張したいときに使われがちですよね。
「性能はまあ普通だけど、とにかく安い」みたいな。
ただ本来の意味でいえば、価格が高いとしても性能がそれ以上に高ければコスパ良いと言えるはずです。
ということで、価格については一旦置いておき、
コマンダンテの絶対的な性能や魅力をあらためて語ります。
ミルの買い替え検討中の人や、
憧れのコマンダンテ、いつか絶対欲しい!って人の参考になれば幸いです。
ミル選びは最優先事項である

コーヒーの味はさまざまな変数によって決まり、
それらは生産地の環境や精製方法から、湯温,注ぎ方などと無数にあります。
その中でコーヒーを淹れる人がコントロールできるものに限って考えたとき、
最も味に影響度が高いのが「豆を挽くこと」です。
粉の粒度分布は均一か,微粉は少ないか,粒はどんな形状なのか、
これらはミルの性能で決定されます。
つまりは、良いミルを買ってしまえば「ブレてしまう変数」ではなく「質を上限に固定した定数」にできてしまうんです。
だから美味しさを求めるのであれば、良いミル(コマンダンテ)を使いましょう。
いきなり流行りのドリッパーや特殊な器具に飛びつき、何万円もお金を使うべきではありません。

『その金あったら、コマンダンテを買っちゃえよ(ハート)』

"世界一"が選んだ『COMANDANTE』

『他のグラインダーを選ぶことは、コマンダンテを買わない理由をつけているだけ』
『世界大会に出場する選手が価格が高いって理由でコマンダンテを使わないわけがない』
これはアジア人として初めてWBrC優勝し、世界一となった粕谷哲さんが
、ご自身のYouTubeでおっしゃっていた内容です。(言い回しはやや不正確)
いやー、論破王でもぐうの音も出ないであろう説得力MAXな説明ですね。
なにより、私もこれを聞いたとき心を打ちぬかれました。
いや、背中をどつかれコマンダンテという谷底にぶち落とされたという表現が適切かもしれません。
そして、その谷底というのは、
美味しさを追い求める人の最終到達地点だったというわけです。
コマンダンテの3つ魅力


コマンダンテが良いってことはもう知ってんだよ!
そんな声が聞こえてきそうですが、
改めてコマンダンテの何が素晴らしいのかをお話します。
私が所有し使用してきた感想をベースに、コマンダンテの魅力を紹介していきます。
それが以下の3つです。
本当に味が美味しくなる(精度が高い)
コマンダンテの箱にはっきりと書かれた2つのワード
・『100% QUALITY)』‐高品質
・『DESIGNED BY AND MADE FOR SPECIALTY COFFFEE』‐スペシャルティコーヒーのために創られた
なんだか自らハードルを爆上げしちゃっていますが、徹底的な性能の追求と品質管理に自信があるからこそなのでしょう。
では具体的に他社のミルとは何が違うかというと、
コマンダンテで挽かれたコーヒー豆は、挽かれた粉の形状が一味違うんです。
鋭い刃物でスパッと切られたような鋭利とも言える断面が特徴で、
摩擦熱の発生を抑えたり、成分が綺麗に抽出されやすくなっています。
これはハンドルを回しはじめたときから感じることができ、サクサクと切れていくような感覚があります。
また結果的に微粉の量も抑えられています。
「ニトロブレード」という特許を取得している独自の刃が一役買っているのは間違いないです。
ですがそれだけはなく、回転するシャフトやベアリングの精度など、刃以外のすべても高次元の精度なんです。
所有欲を満たしてくれる
なんか難しいなー。もっとわかりやすい魅力ないの?

単純にコマンダンテは、カッコイイ。
だからこそ、ただの良い器具で終わらない魅力を持っているのでしょう。
第一印象としては、
重厚感,ゴツさや力強さから、工業製品っぽくてメカメカしいなど、男子が好きそうな表現が似合うデザイン。
一方で、ウッド系のカラーであればその印象は一気にやわらぎ、
インテリアにも馴染む優しい雰囲気になっています。
またお世辞にも軽いと言えない本体ですが、手に取ったときのズッシリとして重さは不快なものではありません。
高級感を感じ、所有欲を溢れるほどに満たしてくれるんです。
「まさに質実剛健のMade In Germany(ドイツ製)だ」
というのを感じられるのが、コマンダンテの工場ツアーの動画です。
翻訳機能を使えば言葉がわからなくても楽しめますので是非見てみてください。
>>【YouTube】Comandante Grinder Factory Tour

我がドイツのコーヒーグラインダーは世界一ィィィィィ!
唯一無二の世界感と文化を楽しめる
COMANDANTEは、Appleに似ています。
Appleの世界感が好きで共感する人は、iPhoneもMacもAirPodsも使う。
androidやWindows、Ankerだって充分なはずなのに。
気づけば、ずーっとiPhoneしか使っていないという人は多数派でしょう。
そんな感じでコマンダンテの世界感が好きだから高くたって買いたくなる。
もしくは、一度使ったらもう他のミルに戻れない。
他メーカーが新しいミルを出したって、もう私の眼中には入らない。
ただの道具、されど道具。
恋は盲目。
それがコマンダンテを一途に愛する人が多い理由です。
豊富なカスタムパーツを楽しむ
コマンダンテには、純正のカスタムパーツがたくさんあります。
カラーリングを変えて楽しむパーツから、交換すること機能性が向上するパーツまでさまざまです。
相手がコマンダンテユーザーであれば、プレゼントとしても最高です。
RED CLIX(レッドクリックス)

標準のシャフトと調整ダイヤルから交換することで、調整できるクリック数が2倍になるパーツです。
つまり通常の24クリックは、レッドクリックスでは48クリックに該当します。
例えば、22クリックと23クリックで迷っている人の場合は、
レッドクリックスに交換することで、23.5クリック(47クリック)が使えるようになるということです。
マニア向けですが、味をより追求できるパーツです。
個人的にも今一番欲しいアイテムです。
欠品していることが多い印象なので、見つけたときに買うかAmazonで買うのがいいかもしれません。
>>Comandante red clix RX-35 コマンダンテ レッドクリックス
ビーンジャー

個人的には、地味に買ってよかったパーツです。
オリジナリティと所有欲がグッと向上するパーツで、
ボディカラーとの組み合わせ次第で、自分らしい一本に変わります。
私は標準のクリアではなんか物足りなかったので、パープルにしました。
Amazonに扱いはなく、楽天では2個セットの販売しかないようです。
>>正規品 コマンダンテC40 2個セット Comandante C40 純正ポリマーカラービーンジャー ドイツ産 Polymer Bean Jar 【送料無料】
コマンダンテあるある(よくある質問)
寿命はどのくらい?
結論、家庭用であれば半永久的に使えます。
この質問はSCAJ2024に行ったときに、
販売店や有識者の方に直接質問してみましたが、皆さんが同じ回答でした。
ただし、RDT(挽く前の豆に霧吹きで水をかける静電気対策法)は非推奨のようです。
錆びのリスクがあるので避けましょう。
安く買うにはどこがいい?
日本国内における"正規代理店"は「ボンタイン珈琲」だけです。
"正規取扱店”は「lohas beans(ロハスビーンズ)」など複数あります。
これらのお店では正規品を購入することができます。
定価になるので高額ですが、安心を得ることができます。

少しでも安く買いたいんだけど…
そんな人は並行輸入品を買うという方法があります。
上記のお店を通していないので保証面に不安があるかもしれませんが、
並行輸入品なら現地価格くらい圧倒的に安く購入することができます。
私も並行輸入品を買ったことがあります。
レビュー記事を書いているので、下のリンクから読んで参考にしてみてください。
>>【Comandante】並行輸入のコマンダンテは偽物か【Amazon】【楽天】

おすすめのクリック数は?(ハンドドリップ向け)
ハンドドリップにおいては、「18~32クリック」が公式で推奨されています。
焙煎度や豆の種類,味の好みで、最適なクリック数というのは変わるので調整は必要です。
挽き目を調整するときの注意点としては、必ず「挽き目(クリック数)以外の要素を変えない」ことです。
豆の量や湯温など、別の変数も同時に変えてしまうと、どっちの影響で味が変わったのかがわかりづらくなっちゃいます。
「0点調整」のやり方

手挽きコーヒーミルは挽き目調整(クリック数調整)をするとき、
まず最初に0クリックにする「0点調整」をする必要があります。(難しくないです)
コマンダンテの0点は、上の画像のようにハンドルが自重で回らなくなったところです。
細かくなる方向(時計回り)にダイヤルを締めていき、0点になったところでハンドルが軽く回らなくなります。
※力を入れたらそれ以上締めこむこともできてしまいますが、刃の損傷につながりかねないのでやめましょう。
YouTubeで「コマンダンテ 0点調整」で検索すればたくさん動画でてきます。
【まとめ】コマンダンテか、それ以外か

ドリップコーヒーをこれから始めようかなって人に、おすすめするようなことはしません。
そういうときは、ちゃんとタイムモアC2などをおすすめしますよ。
まずは気軽に始めることのほうが重要ですし、飽きたらお金がもったいないってなりますし。
でも、ミルを買い替えようとしている人には絶対コマンダンテをおすすめします。
理由は、ここまで書いてきた通りです。
コマンダンテは最高の投資先であり、
買ってしまえば、今後のコーヒーライフでミルに悩むことは無くなります。
「コマンダンテか、それ以外か」
それはもはや、
「味を妥協するのか、しないのか」
それに限りなく等しいと言ってもいいでしょう。
じゃ、そゆことで!
